タイ語中級者向けに目的・レベル別お勧め参考書を紹介します。

タイ語中級のレベル感は以下を想定しています。
(いずれか1つ当てはまればOK)
- タイ語検定5級保持者
- タイ文字が読める
- タイ文字が読めなくても発音記号で書かれた短文が理解できる
- タイ語学校の初級コースを修了
タイ語入門・初級者向けのタイ語参考書はこちらの記事をご覧ください。
※本記事で紹介している中級者向け参考書の一部は初級者向けでも紹介しています。
お勧めのタイ語参考書の見つけ方
以下のチャートから自分の目的、レベルに合う1冊を見つけてみてください。
これらの参考書は、ほぼ独学でタイ語を学んできた私が厳選したもので、それぞれの参考書の特徴も記しています。是非参考書選びにお役立てください。
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各書籍に番号を振っています。
以下の目次から各書籍の詳細をご覧ください。
1.すらすら読めてくるくる書けるタイ文字練習プリント
教材カテゴリー | タイ文字 |
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こんな人におすすめ | タイ文字をまだ勉強したことがない人 |
- 具体的なオススメポイント
タイ文字の形や書き順、読み方が学べます - 注意点
タイ文字の形や書き順、読み方などを書いて学ぶ練習帳です。タイ文字のルールは別に1冊買って勉強する必要があります。 - この書籍の特徴
– 音声CDあり
– 文字の形や書き順、読み方を解説
– 暗記用の文字カード付き
タイ文字練習帳を使ってタイ文字を書くことに慣れよう
この本はタイ語初級向け参考書紹介の記事でも紹介しましたが、中級レベルからタイ文字を勉強しはじめるという方も多いと思いますのでこちらでも紹介しています。
ある程度文法の知識や語彙力がついたと自分で感じるならタイ文字の勉強をはじめましょう。基本的にはこの下で紹介している『マリンのタイ語生活<1>』か『タイ語駅伝』を1冊やれば基本的なタイ文字ルールを習得できます。この書籍は補助教材としてタイ文字を何度も書いて覚えたいという人にお勧めです。
2.マリンのタイ語生活〈1〉挫折しないタイ文字レッスン
教材カテゴリー | タイ文字 |
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こんな人におすすめ | タイ文字の書き方・読み方・ルールを1冊でまとめて覚えたい人 |
- 具体的なオススメポイント
複雑難解なタイ文字のルールを1冊にまとめて解説している教材です。日本人に馴染みのある「五十音」にあてはめて学べます。 - 注意点
ボリューム大なので頑張りましょう - この書籍の特徴
– これ1冊でタイ文字の読み方・書き方・ルールを網羅
– 日本語の「五十音」にあてはめて覚えられる
– 練習問題付き
タイ文字をマスターするならマリンのタイ文字がお勧め
タイ文字は子音と母音が組み合わさってできています。これらを五十音にあてはめて日本人に覚えやすいように解説しているのがマリンの挫折しないタイ文字レッスンです。タイ文字を独学でやるのは時間と根気が必要ですが、この一冊で網羅しているので是非挑戦してみてください。
3.タイ語駅伝 らくらく文字マスター
教材カテゴリー | タイ文字 |
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こんな人におすすめ | 独学でも無理なくタイ文字を習得したい方 |
- 具体的なオススメポイント
こちらもマリンのタイ語同様、複雑難解なタイ文字のルールを1冊にまとめて解説している教材です。途中で挫折しないよう構成に工夫有り - 注意点
特になし - この書籍の特徴
– これ1冊でタイ文字の読み方・書き方・ルールを網羅
– あきらめさせない10段階の目標設定で文字と発音の仕組みを習得
– 1段階習得にかかる時間は約3時間。学習計画を立てやすい
タイ文字は『マリンのタイ語生活』か『タイ語駅伝』どちらか1冊をやればOK
最近、『マリンのタイ語生活』が売り切れで買えない状態になっています。別の選択肢として選ぶなら『タイ語駅伝 らくらくタイ文字マスター』一択でしょう。この本は独学者でもステップバイステップで学べる工夫がされており、学習計画を立てて取り組みたい方にお勧めです。

タイ語文法本の冒頭などでもタイ文字の解説はしてあるのですが、初学者がそれを読んですぐに理解するのは困難です。タイ文字を学習する際は必ずタイ文字だけ解説された参考書を1冊やることをお勧めします。
4.タイ語の基礎
教材カテゴリー | 文法書 |
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こんな人におすすめ | あいまいなタイ語の文法を理論的に理解し、自分でタイ語の文章を組み立てられるレベルを目指したい人 |
- 具体的なオススメポイント
文法解説が詳細で理論的に理解できます。 - 注意点
発音表記・カタカナはないので、タイ文字が読めない人にはお勧めしません - この書籍の特徴
– 内容が深い分、入門・初級者には難しい内容
– 文法解説と用例がかなり豊富
– 練習問題が豊富
ある程度タイ語を学んだ人が文法を総ざらいするのにお勧め
他教材であやふやに説明されているような文法もこの書籍では理論的に解説されており、目から鱗が落ちる感覚になります。一応、この書籍は入門向けとして 発音・文字・文法 を解説しているのですが、タイ語の勉強を始めたばかりの人が挑戦するとボリュームの大きさと各課ごとの難易度の変化に耐えられず挫折してしまう可能性があります。
タイ語入門・初級者向け参考書の記事で紹介している『タイ語初級<1><2>』または『ゼロから始めるタイ語』を終わらせてからこの本に取り組むことをお勧めします。

練習問題にあるタイ語作文は実用タイ語検定準2級対策に役に立ちました。
5.目指せ!タイ語の達人
教材カテゴリー | イディオム・表現集 |
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こんな人におすすめ | 会話に使える実用的な表現をひたすらインプットしたい人 |
- 具体的なオススメポイント
充実のタイ語イディオム・表現集(200パターン収録)で例文も豊富です。 - 注意点
200パターンものタイ語表現をタイ文字順に淡々と紹介しているので、上から順に覚えようとすると飽きやすい。 - この書籍の特徴
– 会話に使える実用的なタイ語表現200パターン収録
– 1つの表現あたり例文は4つ収録
– タイ文字と発音記号が併記されている
– 1つ1つのタイ単語に対応する日本語訳がついており、辞書いらずで学習できる
200のタイ語表現と豊富な例文があるため、さらにインプットを増やしたいタイ語初級・中級者にお勧め
200のタイ語表現それぞれに①例文②発音記号③文章全体の日本語訳④個々の単語の意味が併記されているため辞書いらずで学べます。ただし、200のパターンをタイ文字順に淡々と紹介されいるので上から順にすべて覚えようとすると飽きやすいです。リファレンスとして使う分には便利です。
6.中級タイ語総合読本
教材カテゴリー | 長文読解 |
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こんな人におすすめ | 初級の文法を学び、タイ文字で短文を理解できるレベルの人 |
- 具体的なオススメポイント
25のテーマに沿った長文を読み、重要表現や語句を学べます。 - 注意点
発音記号は併記されていないためタイ文字が読めない方はお勧めしません。 - この書籍の特徴
– タイの生活・文化に関する25のテーマをタイ語を通して学べる
– やや難しめの語彙も出てくる
– 練習問題あり
タイ語初級文法とタイ文字のルールを習得した人がタイ文字の文章を読む訓練を積むのにお勧め
『中級タイ語総合読本』は初級の文法を学び、タイ文字で短文を理解できるレベルの人にお勧めの参考書です。いきなり長文を読むのは大変ですが一つ一つの単語の意味が分かれば要旨をつかめるようになります。
タイの生活・文化に関するテーマ(地理、食文化、民族、礼儀作法、宗教、家族関係等)を扱っているためタイへの理解を深められる1冊です。

やや長めの長文が出題される実用タイ語検定3級の対策としても有効です。
合わせて読みたい
7.タイ日辞典
8.日タイ実用辞典
教材カテゴリー | 辞書 |
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こんな人におすすめ | タイ文字と発音表記(×カタカナ)で学べる辞書が必要なタイ語入門~中級者 |
- 具体的なオススメポイント
持ち運びしやすいコンパクトサイズなのに実用的な辞書。例文や関連語彙の紹介もある - 注意点
カタカナ表記はないので発音記号かタイ文字が読める人向け - この書籍の特徴
– タイ文字、発音表記が併記されている(カタカナは無し)
– 単語ごとに例文が多い
– 持ち運びに便利なサイズ
しっかり学びたい人は必携の発音記号併記のタイ語辞書
しっかりタイ語を身に着けたいという方にお勧めの辞書です。カタカナ表記がないので発音記号を学んでない人にとっては難しいかもしれませんが、タイ語の上達を目指すのであれば発音記号で母音と声調を確認しながら学習できるこちらの辞書を強くお勧めします。タイ日辞典の方が使用頻度は多いかと思いますが、日タイも一緒に揃えておくと便利かと思います。
9.実用タイ語検定試験過去問題と解答
合格を目指すなら過去問はやっておきたい
タイ語検定の出題傾向はここ数年ほぼ変わらず、似たような問題が同じ形式で繰り返し出題されています。
解説が一切ないのが欠点ですが、分からない単語は辞書を引きながら関連語彙も覚えていきましょう。
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10.テストに出る順!タイ語検定単語集
- 具体的なオススメポイント
5級~3級まで過去7回分のデータからよく出る順に並べた公式単語集です - 注意点
ランキング形式で単語と意味がならんでいるシンプルな単語帳で関連語彙や例文の紹介等はありません。 - この書籍の特徴
– 5級から3級までの単語を出る順で学べる
– 5級は発音記号あり、4級、3級は発音記号なし
– 例文なし
本試験前に最低1週はしておきたい単語集
TLSが出版している 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』は過去7回分のデータからタイ語検定によく出る語彙をランキング形式で掲載しています。タイ語検定は同じような問題が繰り返し出題される傾向がありますので、この単語集を繰り返し読んで暗記することが合格への最短の道となるでしょう。
11.(公式)実用タイ語検定試験 問題集 4級「並べ替え問題編」
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12.まとめ|中級者向けタイ語参考書一覧
自分に合う本は見つかりましたか?
本記事で紹介した書籍は全て私自身の体験に基づいて記載しています。参考書選びの参考になれば幸いです。他にも役に立つお勧めの書籍があればコメント欄で教えてください。この記事を読んでいる他の方の参考になると思います。
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