実用タイ語検定試験とは
タイ語を学ぶ日本人のための試験で、日本タイ語検定協会が主催しています。
東京、大阪、名古屋、バンコクで受験可能です。
5級から3級までは年に二度(春季・秋季)、準2級から1級までは年に一度の実施です。
詳しくは日本タイ語検定協会のサイトをご覧ください。
3級の評価内容と語彙レベルについて
タイ語検定3級の評価基準
実用タイ語検定試験を主催している日本タイ語検定協会が公開している評価基準は以下の通りです。
実用タイ語検定試験 [タイ検] 3級
評価基準と査定内容 : http://www.thaigokentei.com/mondai.html
日常生活を送るのに必要な中級レベルの文法知識と語彙を習得し、それらを用いて表現できること。短い文章の読解・聴解・記述・口述ができる。日常生活においてタイ人と意思疎通が可能なレベル。
※ 春季・秋季 通年実施 / 一次試験のみ
※ 解答方式:マークシート / 筆記:60分間 / リスニング:約15分間
タイ語検定3級の難易度
3級では出題される問題の語彙が4級と比べてぐんと難しくなります。
3級合格レベルであれば、日常生活で困ることはかなり減ります。
語学手当のあるタイの日系企業の場合、3級くらいから手当を出すケースが多いそうです。
ビジネスレベルには及ばずとも簡単な意思疎通をタイ人と行うことができるようになることから、企業からも評価されるレベルといえます。
タイ語検定3級の語彙レベル
1691語。※ 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』参照

タイ語検定試験の全体の傾向分析と各級のレベル・難易度所感については以下のリンク先にまとめています。
公式の見解ではありませんが試験を受ける際の参考として是非ご覧ください。
タイ語検定3級合格に必要な対策
合格の必須条件①「心理的負担を感じずタイ文字が読める」
タイ語検定3級は簡易な文章であればタイ語がすらすら読める、単語が分からなくても推測しながら読み進められるくらいのレベル感が必要となります。
問題の構成は4級と似ていますが会話問題と長文は4級のものより長くなります。また出題される問題の語彙も難しくなります。分からない単語が出てきても焦らず読み進め、文章全体でどんなことが書かれているのか推測することが大事です。
過去問が全然できず落ち込む方がいらっしゃるかもしれませんが、最初の内は3割、4割しか解けなくても回数をこなすごとにできるようになります。大事なのはタイ語を読むことに慣れることです。
分からない単語が出てきても最後まで読み解いてみる。辞書をひいて調べてみる。これを繰り返すことが大事です。
3級レベルに最適なリーディング練習用の参考書
中級タイ語総合読本
タイの地理、食文化、民族、礼儀作法、宗教、家族関係等25のテーマの長文を読み、重要表現・語句を学ぶことができます。タイ語検定3級の大問5の長文より若干長い(1ページ)くらいの文章なので、長文対策にもなります。
合格の必須条件②中級レベルの語彙力
3級レベルになると出題される語彙レベルがぐんとあがります。
中級レベル以上をカバーしている良い単語集が私の知る限りでは思いつかないのですが、検定対策にしぼるのであればやはりTLS出版の 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』 がいいかと思います。

でもこの単語集はIPA(発音表記)がないから不便だよ…

別の単語帳を丸暗記という方法もあるけど、市販の単語集は生活に役立つ単語をカテゴリー分けして紹介していたりと用途が限定されている印象だよね
分からない単語は辞書で引きまくる
分からない単語に遭遇したらその都度辞書で引いていくのがお勧めです。
インターネットで検索する場合はWeblioやごったいが便利ですが、紙の辞書もお勧めです。
岡 滋訓 (著) の『タイ日辞典』は関連語彙や文例を一緒に紹介してくれるタイ日辞書で、サイズも大きくないので重宝します。
タイ文字をやり直したい場合は
マリンのタイ語生活〈1〉挫折しないタイ文字レッスン
まだタイ文字のルールを覚えきれていないという方で基礎からやり直したい方はマリンのタイ語生活シリーズ〈1〉挫折しないタイ文字レッスンがお勧めです。
タイ文字の勉強はこれ1冊をしっかりやれば完璧です。
タイ語駅伝らくらく文字マスター
もしマリンのタイ語が自分に合わないなと感じた場合はこちらの本もお勧めです。タイ文字はその複雑さから挫折してしまう人が多いのですがこの本では10段階の目標を設定しステップバイステップで学習を進めていくことができます。
合格の必須条件③文法の強化
基礎レベルの文法があれば、あとは語彙でカバーできるのですが、心配な場合は中級レベルの参考書を使用しましょう。
お勧めの文法書
『タイ語の基礎』は幅広い語彙・文法をカバーしています。
分厚い1冊ですが、自分の知っている部分は飛ばして1週してみるだけでも効果はあると思います。

この記事を書いている私自身もこの参考書を準2級試験直前までに1周しました。結果、合格!
タイ語の文法を基礎から説明している内容なので3級受験レベルの方でも十分理解できる内容かと思います
合格への近道は過去問を解くこと
ここまで検定対策に向けて対策のポイントとお勧めの参考書を紹介してきましたが、合格するために必ず過去問はとくようにしましょう。
タイ語検定の出題傾向はここ数年ほぼ変わらず、似たような問題が同じ形式で繰り返し出題されています。傾向を学ぶことは間違いなく合格への近道となります。特に3級の会話問題、長文問題などは時間をとられるので、時間配分が大切になってきます。
3級合格を目指す皆さんの参考になれば幸いです。頑張りましょう。
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