タイ語

タイ語検定4級の難易度と対策、お勧めの参考書を紹介します

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タイ語検定4級の傾向と対策
 目次 

実用タイ語検定試験とは

タイ語を学ぶ日本人のための試験で、日本タイ語検定協会が主催しています。
東京、大阪、名古屋、バンコクで受験可能です。
5級から3級までは年に二度(春季・秋季)準2級から1級までは年に一度の実施です。
詳しくは日本タイ語検定協会のサイトをご覧ください。

4級の評価内容と語彙レベルについて

タイ語検定4級の評価基準

実用タイ語検定試験を主催している日本タイ語検定協会が公開している評価基準は以下の通りです。

実用タイ語検定試験 [タイ検] 4級
初級レベルの文法知識と語彙をタイ文字で習得し、それらを用いて表現できること。ゆっくりであれば10単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。簡単な会話が可能なレベル。
※ 春季・秋季 通年実施 / 一次試験のみ※ 解答方式:マークシート / 筆記:60分間 / リスニング:約10分間

評価基準と査定内容 : http://www.thaigokentei.com/mondai.html

タイ語検定4級の難易度

4級からはタイ文字での出題となります。

タイ文字の構造・基本的なルールを覚えることが学習者にとっての一つ目のハードルになるでしょう。また5級に比べ全体的に問題文の単語数が若干増えます。

さらに穴埋めや文の並び替えだけではなく、文章から情報を読み取り問いに答える長文読解のような問題も出題されます。そこまで長い文ではありませんが、タイ語を読むということに対して抵抗感をなくしておくといいでしょう

タイ語検定4級の語彙レベル

1277語。※ 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』参照

タイ語検定試験の全体の傾向分析と各級のレベル・難易度所感については以下のリンク先にまとめています
公式の見解ではありませんが試験を受ける際の参考として是非ご覧ください。

タイ語検定4級合格に必要な対策

合格の必須条件①「タイ文字が読めること」

5級がカタカナ・ローマ字表記での出題であるのに対し、4級からはタイ文字表記での出題となります。

そのため、タイ文字を読めるようになることが合格の必須条件です。

特殊なタイ文字のルールを全て暗記できるようにとまでは言いませんが、意味が分かる単語であればタイ文字であっても読める程度にはしておきましょう。

タイ文字をどう学ぶか、選択肢は3つ

  1. タイ語学校
  2. オンラインタイ語学校
  3. 独学

独学でタイ文字は学べるのか

たとえ学校に通っていたとしても覚えるべきことは同じですのでモチベーションさえ維持できればタイ文字の読み書きはできるようになると思います。
ただし、初学者でタイ文字をイチから学ぶ場合はタイ文字を解説した本を1冊購入することをお勧めします。 初級の参考書の冒頭などに 軽く触れている場合もあるのですが、それだけで理解するのはかなり難しいかと思われます。

独学でタイ文字を学ぶ人にお勧めの参考書

マリンのタイ語生活〈1〉挫折しないタイ文字レッスン
タイ文字をイチから始めるなら断然お勧めなのがマリンのタイ語生活シリーズ〈1〉挫折しないタイ文字レッスンです。
日本人に身近な「五十音」にあてはめて書き方を少しずつ覚えていけるのが特徴です。とりあえずタイ文字の勉強はこれ1冊をしっかりやれば完璧です。

タイ語駅伝らくらく文字マスター
もしマリンのタイ語が自分に合わないなと感じた場合はこちらの本もお勧めです。タイ文字はその複雑さから挫折してしまう人が多いのですがこの本では10段階の目標を設定しステップバイステップで学習を進めていくことができます。

合格の必須条件②語彙力

TLSが出版している 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』は過去7回分のデータからタイ語検定によく出る語彙をランキング形式で掲載しています。タイ語検定は同じような問題が繰り返し出題される傾向がありますので、この単語集を繰り返し読んで暗記することが合格への最短の道となるでしょう。

困り顔

ただし、この単語集の欠点として5級の単語以外はIPA(発音表記)がないことが挙げられます。
4級受験レベルの場合、単語を見てすぐに発音表記が思い浮かばない方がほとんどのはずなのに…。

正確な発音表記が分からないままカタカナタイ語を暗記することにつながりかねないため、しっかり実践に生かしたい方は市販の単語集と併用して勉強するのがいいかと思います。

自分に合う単語集を選ぶポイント

  • IPA(発音表記)があるか
    ※カタカナ表記のみの単語集はなるべく避けましょう
  • 語彙レベルが自分に合っているか
    (4級受験レベルの場合は初級向けで十分です)
  • 例文・音声があると尚良し

タイ文字を見る⇒意味と発音の仕方を自分で想像してみる⇒意味とIPA(発音表記)を確認、という手順を繰り返し暗記していきましょう。4級合格を目指すのみなら日本語からタイ語に書けなくても問題ありません。

お勧めの単語集

キクタンのタイ語シリーズタイ文字、IPA(発音表記)、日本語に加え例文も紹介されているのでお勧めです。タイ文字表記が小さいのが個人的には残念なのですが、意味と発音を想像しながらタイ文字を目で追う練習をしてみてください。

合格の必須条件③基礎文法の知識

タイ文字、語彙に加え必要なのは基本的な文法の知識です。
もしタイ語学校に通っている場合は使用している初級レベルの教科書を反復しましょう。
その上で過去問を解き、習ったことがない文法が多い、わけがわからない場合は市販の参考書で知識を補いましょう。

4級レベルの文法書を選ぶポイント

  • IPA(発音表記)とタイ文字が併記されているか
  • 初級~中級レベルであるか
  • 旅行者向け会話集などは避ける

お勧めの文法書

文法からマスター!はじめてのタイ語はじめてタイ語を学ぶ方のための文法入門書です。タイ語の参考書の多くは「初級者向け」と書いてありながらも独学でイチから学習する人にとっては難しいものが多いのですが、この本は入門者向けに優しく解説されています。すでにタイ語検定5級を持っている方には少し物足りないかもしれません。またIPA(発音表記)も併記されていません。この本だけでは4級合格は難しいかもしれませんが、他の参考書で挫折した方はこちらの本から取り組むといいでしょう。

タイ語レッスン初級<1><2>は少々分厚い文法書2冊となりますが、この2冊をしっかりやっていれば4級の文法は問題ないでしょう。
駐在員家庭が生活の中で使う会話が各課の冒頭で紹介され、その会話の中で出てくるフレーズや語彙、文法を学んでいく構成となっています。
独学が厳しいと感じた場合はオンラインタイ語学校などでこの本を使って学んでいく方法もあります。

タイ語の基礎は幅広い語彙・文法をカバーしているので今後4級以上の試験も受けたい方にお勧めです。ただしタイ文字を勉強したての方がこの本をやるのは少しハードルが高いかもしれません。上で紹介しているタイ語レッスン初級を終えてから取り組むのがいいかもしれません。

合格への近道は過去問を解くこと

タイ語検定の出題傾向はここ数年ほぼ変わらず、似たような問題が同じ形式で繰り返し出題されています。

この記事であげた問題集や単語集をばっちり暗記できたという方は必要ないかもしれませんが、傾向を学ぶことは間違いなく合格への近道となります。

タイ文字を覚えたばかりの頃は、ちょっとした単語も解読に時間がかかります。

時間配分が適切にできるかを確認するためにも一度は過去問を解くことをお勧めします。

タイ語検定4級の並べ替え問題の問題集が公式で発刊されています。

4級合格を目指す皆さんの参考になれば幸いです。頑張りましょう。

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