実用タイ語検定試験とは
タイ語を学ぶ日本人のための試験で、日本タイ語検定協会が主催しています。
東京、大阪、名古屋、バンコクで受験可能です。
5級から3級までは年に二度(春季・秋季)、準2級から1級までは年に一度の実施です。
詳しくは日本タイ語検定協会のサイトをご覧ください。
5級の評価内容と語彙レベルについて
タイ語検定5級の評価基準
実用タイ語検定試験を主催している日本タイ語検定協会が公開している評価基準は以下の通りです。
実用タイ語検定試験 [タイ検] 5級
評価基準と査定内容 : http://www.thaigokentei.com/mondai.html
入門レベルの文法知識と語彙をカタカナ発音表記またはローマ字発音表記で習得し、それらを用いて表現できること。ゆっくりであれば8単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。挨拶や自己紹介、意思表示が可能なレベル。(カタカナ発音表記とローマ字発音表記の併記で出題)
※ 春季・秋季 通年実施 / 一次試験のみ
※ 解答方式:マークシート / 筆記:60分間 / リスニング:約10分間
タイ語検定5級の難易度
5級はカタカナ・ローマ字表記での出題となるため、タイ文字を理解している必要はありません。
タイ語を学習し始めたばかりの方が最初の目標とするレベルのテストでしょう。タイ語の文章を読むというテスト項目はなく、文の構造を理解しているのかを図るための穴埋め問題や、文章の並べ替え問題などが出題されます。タイ語検定の中で一番簡単なレベルとは言え、基本的なタイ語の語順、品詞の用法、単語をおさえていないと合格ラインに届きません。
タイ語検定5級の語彙レベル
896語。※ 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』参照

タイ語検定試験の全体の傾向分析と各級のレベル・難易度所感については以下のリンク先にまとめています。
公式の見解ではありませんが試験を受ける際の参考として是非ご覧ください。
タイ語検定5級合格に必要な対策
合格の必須条件①「タイ語の文章の基本構造を理解していること」
5級はカタカナ・ローマ字表記での出題です。
そのため、タイ文字を理解している必要はありません。
とはいえ、8単語程度のタイ語の文章を読み構造と意味が理解できないと解けない問題が頻出します。大問2の並び替え問題、大問4の日本語の文章から正しいタイ語を選ぶ問題はタイ語の基本的な語順を理解していないと解けません。
また、現在形や過去形、進行形の表し方に加え、疑問詞、類別詞、代名詞などもよく出題されます。あまりマニアックな内容は出題されませんが、参考書に載っている内容をしっかりおさえることが大切です。
5級対策にお勧めの参考書
文法からマスター!はじめてのタイ語
はじめてタイ語を学ぶ方のための文法入門書です。タイ語の参考書の多くは「初級者向け」と書いてありながらも独学でイチから学習する人にとっては難しいものが多いのですが、この本は入門者向けに優しく解説されています。
タイ語レッスン初級<1><2>
もう少し発展した内容を学びたい場合はこの2冊がお勧めです。
読み応えのある内容ですので、この内容までカバーできれば5級は簡単に感じるでしょう。タイ語表記があるため、今後タイ文字を勉強したい方にもお勧めです。
内容としては、駐在員家庭が生活の中で使う会話が各課の冒頭で紹介され、その会話の中で出てくるフレーズや語彙、文法を学んでいく構成となっています。
独学が厳しいと感じた場合はオンラインタイ語学校などでこの本を使って学んでいく方法もあります。
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合格の必須条件②基本語彙の暗記
タイ語検定5級の大問3は単語問題です。
筆記50問中10問が単語問題なので侮れません。
とはいえ難解な語彙は出題されないので、まずは参考書に載っている単語を覚えていきましょう。過去問を解いてみて分からない単語が多かったという方はTLSが出版している 『テストに出る順!タイ語検定単語集 』がお勧めです。タイ語検定は同じような問題が繰り返し出題される傾向がありますので、この単語集を繰り返し読んで暗記することが合格への最短の道となるでしょう。

ただし、この単語集の欠点として5級の単語以外はIPA(発音表記)がないことが挙げられます。
今後4級以上を受験したいときに読み方がないのは困る…。

5級の場合はタイ文字を覚える必要がないので、現時点で気にしすぎる必要はないかも。
今後勉強を続ける場合はタイ語とIPA(発音表記)が併記されている単語集と併用するのがお勧めです。
自分に合う単語集を選ぶポイント
- IPA(発音表記)があるか
※カタカナ表記のみの単語集はなるべく避けましょう - 語彙レベルが自分に合っているか
(5級受験レベルの場合は入門・初級向けで十分です) - 例文・音声があると尚良し
お勧めの単語集
キクタンのタイ語シリーズはタイ文字、IPA(発音表記)、日本語に加え例文も紹介されているのでお勧めです。
合格への近道は過去問を解くこと
タイ語検定の出題傾向はここ数年ほぼ変わらず、似たような問題が同じ形式で繰り返し出題されています。
時間配分が適切にできるかを確認するためにも一度は過去問を解くことをお勧めします。
公式問題集
タイ語検定5級の大問2、並べ替え問題の問題集が公式で発刊されています。
タイ語検定5級の単語選択問題の問題集が公式で発刊されています。
5級合格を目指す皆さんの参考になれば幸いです。頑張りましょう。
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