行政書士試験合格後、のんびりゆったりとしていたらもう8月になっていました。9月開業に向けて行政書士会へ登録申請してきました。
令和5年(2023年)現在、行政書士の登録者数は5万人を超え、全国のコンビニエンスストアの数(約55,000軒)に匹敵する勢いとのことですが、私の知り合いに行政書士なんていないし、全然身近な存在じゃないな~と思ったりします。
とはいえ、令和3年は2600人程度新規登録者がいると総務省のデータを見ましたので、これからやりたいと思っている方がいれば参考になると嬉しいです。
この記事では、行政書士登録・開業の準備にあたって躓いたことなどを中心にざっと書いていきたいと思います。
個室レンタルオフィス探しと契約
私は狭い賃貸住まいのため、自宅開業の選択肢はありませんでした。また、副業として小さくできることからスタートしていこうと決めていたので最初から広い事務所を借りる余裕はありません。ということでレンタルオフィス(個室)一択でした。
行政書士の場合、レンタルオフィスを借りる場合は鍵付き個室であることが求められます。以下、東京都行政書士会行政書士事務所設置指導基準を一部抜粋して引用します。
第2条 事務所の設置にあたっては、業務取扱上の秘密を保持しうるよう明確な区分を設ける とともに、他人が容易に侵入できない構造でなければならない。
https://www.tokyo-gyosei.or.jp/registration/pdf/admission11.pdf
第3条 事務所の設備は、概ね次のとおりとする。
https://www.tokyo-gyosei.or.jp/registration/pdf/admission11.pdf
一 事務スペース及び接客スペースがあること
二 照明及び第五号から第七号記載の機器を作動させるための電源設備及び通信回線設備
三 事務用机・椅子
四 書類等保管庫(容易に移動できないもの、鍵がかかるもの)
五 電話
六 プリンター・FAX・コピー機等
七 パソコン等
八 用紙、事務用品等収納庫又は収納棚
九 業務用図書及び図書棚
ここで、欄間タイプの部屋(パーテーションで区切られているが、天井は開いている状態の部屋)はこの設置指導基準を満たしているのかという疑問があったため、行政書士会に問い合わせました。結果、欄間は過度でなければ特に問題はないとのことでした。
いくつかレンタルオフィスを内覧してまわっていると、レンタルオフィスの担当者さんのほうが詳しくて、「このタイプの部屋は他の行政書士さんも登録できていたので問題ないと思いますよ」なんて教えてくれたりもしました。
Regus (リージャス)

行政書士が登録できるレンタルオフィスの内、Regusはとってもおすすめです。
残念ながら私は予算と立地の関係で事務所にはしなかったのですが、海外に住んでいた時によくお世話になっていました。
個室レンタルオフィスを契約すると、日本全国170拠点以上を含む世界のビジネスラウンジが利用できます。地方や海外にも出張する方には魅力的ですよね。
- 世界120ヵ国、1100以上の都市に拠点あり
- 日本全国45都市、170拠点に展開
◎個室レンタルオフィス利用で全拠点のビジネスラウンジの利用が可能!
\\地方出張・海外出張が多い人におすすめ// - 駅チカなど、立地がいい
- 内装が会議室がとてもきれい
- 敷金・礼金不要
- オフィス家具・内装完備
- 秘書サービスあり
都内だと激安のレンタルオフィスがあったりするため、それらと比べるとやや家賃は高めかもしれませんが、タイミングによって空室や金額が変わるので、問い合わせすることをお勧めします。
◆キャンペーン情報◆
⇒月間利用料が最大4か月間50%OFF実施中!

実務講座を受けてみた率直な感想
事務所を探す傍ら、実務講座を受講していました。私が申し込んだのは伊藤塾さんの実務講座です。
無料の講座
伊藤塾 明日の行政書士講座
無料で、かつ伊藤塾生でなくても受講できます。
1か月に1回くらいのペースで開催されているようで、行政書士の開業・実務をテーマに様々なトピックについて知ることができます。
有料の講座|伊藤塾
伊藤塾の実務講座の感想
実際に実務を行っている先生が体験談などを織り交ぜて楽しく講義してくださるので、聞いていて楽しいです。まだ全ての講座を受けたわけではないのですが、先生によって授業の内容の深さだったり理論寄り/実践寄りが変わってくる印象でした。
自分の興味のある業務だけを受講するということはできないようなので、初めから専門特化ではなく、幅広く行政書士の業務を学びたいという方にむいてそうです。
法律資格専門の受験指導校・伊藤塾!
ホームページを作成
自分の専門にしたい分野が少しずつ定まってきた段階から、事務所のホームページを作り始めました。Wordpressで作成し、サーバー・ドメインはColorfulBoxを利用しました。

名刺を作成した
①Canvaで名刺を作成し、②ラクスルで入稿&発注しました。
100枚で送料込みで741円でした。
名刺くらいならちゃちゃっと自分でデザインした方が楽!と思える方ならこの方法が安くてお勧めです。イラストレーターなどが使いこなせればもっとかっこいいデザインができるかもしれませんが、名刺くらいならCanvaで十分ではないでしょうか。
Canvaとは
Canva → https://www.canva.com/ja_jp/
あらゆるデザインをWebブラウザ上で無料で作成できるサービスです。
もちろん名刺のデザインテンプレートもたくさんあるので、好みのデザインを作成できます。簡単なパンフレットなどもCanvaで作成できるので、外注せず経費削減したいという方は重宝することになると思います。
中には有料テンプレートもありますが、シンプルなデザインなら無料でも十分作成できると思います。

適当にテンプレートを選んで文字を変えただけの作成時間1分の名刺、こんな感じです。

Canvaで名刺デザインが完成したら、ラクスルに入稿し印刷しました。
ラクスルとは
ラクスル → https://raksul.com/welcome
印刷通販サイトです。ラクスルのいいところは値段の安さと出荷日の速さ、用紙・種類など豊富なパターンから選べるところでしょうか。
値段は少し上がりますが、最短1営業日後に名刺を出荷してもらえるので、急ぎで名刺が必要!という方はラクスルをブックマークしておきましょう。

補足)ラクスルでも無料で名刺デザインを作成するためのテンプレートがあるようですね。私はCanvaに慣れているのでCanvaにしましたが、どちらでも使いやすい方でいいと思います。
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